「我孫子市消費者の会」って何をしている会?
人間は誰でも消費者なのに……。そうお思いになりますか?
あるいは消費者問題って、悪徳商法の被害救済をするの?と、お考えでしょうか。
私達の会のことを少し知ってください。「消費者問題って、幅が広いんだね。大事なんだね」と思っていただけるで
しょうか。
1 会の成り立ち
我孫子市消費者の会は、昭和49年(1974)11月に発足しました。その頃、防腐剤として豆腐やハムに使用さ
れていた食品添加物AF2は、発ガン性が指摘され使用禁止になりました。「昨日まで食べていた私達の健康は
大丈夫なの?」という素朴な市民の疑問が、会を作る原動力でした。
「食の安全・安心を求めて情報交換しましょう」と始まった会は講師を招いたり、新聞を持ち寄って勉強しながら、
解決への道を探りました。東京の杉並で既に消費者運動を経験していた初代会長の下宰江さんが「無添加ハ
ム」の情報を持っていて、共同購入が始まりました。
一方、市は「消費者保護基本法」にある「消費者団体の育成」をするのに、ちょうど良い手がかりが出来たと、全
面的にバックアップを約束してくれました。こうして会は発足、今年で33年の歩みになります。
2 会の現在
平成16年4月現在、会員数124名。会の活動の柱は
(1)食の安全・安心
(2)手賀沼浄化のための石けん利用推進
(3)リサイクルとごみの減量化を含む環境問題
(4)高齢社会への対応
(5)悪徳商法にかからないための啓発
の5つをあげることが出来ます。
「我孫子の暮らしを考えよう〜次の世代のために〜」という会のキャッチフレ-ズは2代目の会長がつけてくれま
した。
このテーマに引き寄せて考え、我孫子の中で行政やさまざまな団体に働きかけ、手を組んで、出来るだけ柔軟
に活動しているのが我孫子市消費者の会です。
3 会の関わってきたこと
個々のテーマで私達が関わり、いささかでも社会を変えることができたものを記します。
(1) 無添加ハムの開発と共同購入
長野県上田市にある「信州ハム」が東京の消費者団体の要請を受けて化学的な食品添加物を入れないハム類
を開発してくれました。私達も共同購入を始めました。初めのうちは包丁で切るとボロッと固まりに分かれてしまう
ボンレスハムができたり、会社も大変苦労されました。色も添加物入りのハムと比べると冴えないものです。
会員は「きれいなハムをつくるのに、何を使っているのだろう。それらが身体にどう影響するのか」を勉強し、安心
を得るにはいくらかの我慢も必要だと、納得しました。
一方、会社側とも対話を繰り返し、工場見学もさせてもらいながら、研究に力を入れていただきました。会社側も
熱心に取り組んでくださり、しばらくするととても良いものができるようになりました。そこで、学校給食の栄養士さ
ん達と話し合い、これらの無添加ハム、ソーセージ類を使っていただくよう申し入れをしました。
また、東京の友人からハムの作り方を習い、柏の友人からはウインナーソーセージの作り方を教えてもらい、今
度は自分達で講習会を開いて市民の意識改革を働きかけました。我孫子市内のスーパーやお肉やさんには、
「無添加ハムありますか?」と訊いてもらうことを講習会でも呼びかけ、無添加ハムへの関心を高めてもらいま
した。
今では当たり前のようにスーパーで、これらの食品を買えるようになりました。
嬉しかったのは10年くらい前の信州ハムとの話し合いの中で「無添加食品は当社の総売上の25%を占める
ようになりました。他のハム会社が売り上げが落ち込んだときにも、学校給食で支えられている我が社は落ち
込みを知らずに済みました」と言われたときです。
昨今、肉の表示疑惑から食品の安全・安心を求める消費者の要望が一段と厳しくなっているとき、私達が30年
前から取り組んできたことは、先進的な活動だったのだと、少々自分たちを褒めてやる気になっています。